年頭挨拶(令和7年)

更新日:2025年02月13日

(「広報つべつ」令和7年1月号掲載)

脱皮する巳年に津別町長佐藤多一

  町民の皆様、新年明けましておめでとうございます。輝かしい令和7年の新春を穏やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。

  いま、世界に目を向けますと戦火は止むことなく、むしろ拡大の一図を辿っています。一旦戦争が起こると人間の命ははかなく、個人の力ではコントロール不能になってしまいます。国家の命により、兵士となって戦地に赴くと生還の保障など全くなく、また戦況によって被害は非戦闘員へ及んでいきます。このような状態に引きずり込まれることのないよう、一刻も早く平和な世界を取り戻すべく国において尽力してほしいと強く願うばかりです。

  さて、津別町はこれからも町として存続できるよう、まちなかを再生する事業を続けています。昨年11月にはサッポロドラックストアーをメインに、北海道つべつまちづくり株式会社事務所や移住・定住相談コーナーなどを複合した「幸町棟」がオープンしました。これにより、計画上8つのゾーンの一つであるコミュニティゾーンの整備は、町民サービスゾーンに続きすべて完了しました。

  まちなか再生基本計画の策定にあたり実施した住民アンケート調査では、津別町に欲しいものの一番はドラックストアーで、二番がスーパー、三番がホームセンターでした。実際にはその逆から一つひとつ整備されていきました。2階の町長室からコミュニティゾーンの建設状況を毎日眺めていましたが、ようやく町民の皆様の希望の一つであった買い物環境の整備を終え、達成感を感じているところです。

  昨年10月、札幌の病院に入院しましたが、持ち込んだ小型ラジオで南極ものFM放送をクリアーに聞くことができました。うらやましいと思いました。AMを含め津別町のラジオの電波状態は極めて悪く、これを改善するには多額の費用を要します。一方、人口の多い地域では放送会社自身が整備しますが、津別町のような山間の条件不利地では採算性から町が自前で整備しなければなりません。日本国民という立場で考えると何とも不公平に思います。

  人口減少の理由を一言で言うなら、やはり「住みづらい」ということだと思います。戸籍係で転出される方に任意で理由を聞いていますが、医療、教育なども大きな要素になっていて、人によっては幾つもが複雑に絡んでいます。そうしたことが「住みづらさ」となり、少しでも問題解決できる地へと、ある人は積極的に、ある人はやむを得ず転出していく傾向にあります。

  昨年は、商工会の協力を得て「若者就職者等の交流を促進するつどい」を開催しました。せっかく津別町に就職しても友達ができずに、町をさってしまったケースが見られたため、津別町に転入してきた若者が顔見知りになる機会を企画しました。つどいには30人を超える若者たちが参加し、その後自主的に二次会へと流れていったと聞きました。毎年こうした取組を続け、やがて津別町の町民として積極的にまちづくりに関わってくれることを期待したいと思います。

  昨年は辰年ということで経済の飛躍的な成長を期待したのですが、残念ながら昇り竜となったのは物価でした。今年は巳年です。これまでの状況から脱皮し「復活と再生」に向かう年であってほしいと願っています。

  結びに、町民の皆様にとりまして、本年が希望の持てる年となりますようご祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。

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