年頭挨拶(令和6年)

更新日:2025年02月13日

(令和6年 1月号掲載)

マチにあかりが灯る津別町長佐藤多一

 町民の皆さま、新年明けましておめでとうございます。輝かしい令和6年の新春を穏やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。

  さて、5期目の1年を終え2年目を迎えました。2020年1月に国内初の新型コロナウイルス感染症が検知され、その後、ウイルスとの長い戦いが続きました。そして今、完全な収束には至らないまでも、ようやく社会活動に活気が出てきたところです。

また、昨年は「戦」の絶えない年でした。一昨年2月にロシアがウクライナに侵攻し、その戦争は間もなく2年になろうとしています。昨年10月にはパレスチナ・イスラエル戦争が勃発し、この他にも世界のあちこちで絶え間なく紛争が続いています。戦争の被害者は非戦闘員にも及び、額から血を流す子どもの映像は見るに堪えません。生まれた国の幸・不幸を考えさせられながら、このような状態が一刻も早く収束することを願うばかりです。

  さて、津別町は現在、これからも町が存続していくよう、まちなかを再生する事業を進めているところです。その一つとして昨年、大通地区にスーパー、図書館、交通拠点を複合した「大通棟(ウッドリーム)」が完成しました。今年はサツドラ、北海道つべつまちづくり会社、移住相談コーナーなどを複合した「幸町棟」を建設する計画です。これにより、まちなか再生基本計画に位置付けられたコミュニティゾーンの整備はすべて完了しますが、昨年までに役場新庁舎及び消防署庁舎からなる町民サービスゾーンの整備も完了したことから、来年は次なるゾーンの整備に向けて取り組みを進めていくことになります。

  町に夜の帳が下りるころ、大通棟、JA新事務所、そして役場新庁舎にあかりが灯ります。近くのさんさん館からの柔らかなあかりに加え、町が少し都会風に見えるようになりました。今年はこれにウクライナの国旗のような青色と黄色のサツドラのあかりも加わります。

  道路一本横の幸町通り商店街も店じまいが続いていましたが、ここ数年の間に三つのあかりが灯るようになりました。週に一度バーになるコワーキングスペース、コーヒーを自家焙煎するカフェ、そしてゲストハウスの三つですが、いずれも空き店舗をリノベーションしたものです。夜にこの通りを歩くと窓からもれるあかりに心が和みます。これらはすべて、この町に移住された方たちと、リノベーションに参加された方たちのおかげによるものです。

堺正章の歌に「街の灯り」というロマンチックな曲があります。「街の灯りちらちら あれは何をささやく 愛が一つめばえそうな胸がはずむ時よ」と歌いあげています。あかりは灯すものであって消すものではないようです。

  人には「家」という第一の居場所と「職場や学校」という第二の居場所があります。そして今、コミュニティゾーン内に「サードプレイス」という三つ目の居心地の良い居場所をつくっています。図書館の利用も増えています。ぜひ多くの町民の皆さまに足を運んでいただきたいと思います。

  今年の干支は「辰」です。この年は世の中が活力旺盛に大きく成長し、形が整う年と言われてます。戦争や円安などの影響により、皆様の懐具合が少しでも良くなり、豊かさが感じられる年になって欲しいと願っています。

  結びに、町民の皆さまにとりまして、本年が良い年となりますようご祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。

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