年頭挨拶(令和5年)
(「広報つべつ」令和5年1月号掲載)
人口を増やしたい 津別町長 佐藤多一
町民の皆さま、新年明けましておめでとうございます。輝かしい令和5年の新春を穏やかにお迎えのこととお喜び申し上げます。
さて、この度の町長選挙におきましては、町民の皆さまをはじめ、各方面から力強いご支援と心温まるご厚情をいただき、無投票当選の栄に浴し、5度町政の重責を担わせていただくこととなりました。お寄せいただきました期待と信頼にお応えできるよう、志を高くもち、まちづくりを進めて参ります。
いま町は本格的な寒さを迎え、新型コロナウイルス感染症はその活動を活発化させています。長引くコロナ禍の中、ウイルスの脅威に慣れてしまったのか、ワクチン接種は回を追うたびに減少しています。発生当初のような恐怖感はワクチンの開発により薄らいできたとはいえ、毎日報道される死者数は決して侮れる数字ではありません。町民の皆さまにおかれましては、重症化しないようワクチン接種を積極的に受けられ、加えて日常生活での対策をしっかりとっていただくことを切にお願いするものです。
さて津別町は今、平成30年7月に策定しました「津別町複合庁舎建設等まちなか再生基本計画」に基づく事業を進めているところです。この事業は中心市街地を6つのゾーンに分けて再整備し、人口減少に対応するコンパクトなまちづくりをしようとするものです。
一昨年、この6つのゾーンの一つである「町民サービスゾーン」内に建設した役場複合庁舎は、「愛林のまち」の象徴として木をふんだんに使うとともに、地元ペレット協同組合が製造する製品を使用していることから、気候変動に対する取り組みとしても評価され、各方面からの視察が続いています。
現在、「町民サービスゾーン」に隣接する「コミュニティゾーン」の整備を進めているところですが、建物の一階には町内のスーパー「グリーンマート」と津別ハイヤーが入り、さらに町民の交流スペース「積木広場」とバスターミナルを配備して、二階が図書館という「大通棟」が今春完成します。完成後は、それぞれ開店や開館の準備を進めますが、できるだけ早く町民の皆さまにサービスが提供できるよう進めて参ります。
この「大通棟」の完成後は、旧農協事務所と旧議会議事堂の解体に着手し、併せて役場複合庁舎前に小規模公園と駐車場を整備することとしています。これが令和5年に行う予定の事業です。さらにその翌年の令和6年には、ドラッグストアを含む「幸町棟」の建設を行い、「コミュニティゾーン」を完成させることとしています。
また今春、ペレット工場敷地内にチップを製造する木質バイオマスセンターが完成します。このチップは木材工芸館をはじめ「大通棟」などでも使用し、その後に建設予定の公共施設や民間施設にも供給できるよう体制を整えているところです。このようにまちづくりにストーリー性をもたせて進めています。
人口を増やすためには出生数を増やすことと転入者を増やす方法がありますが、地域産業の振興はもとより、その地に生活する人々の生活環境の整備がなければ、住み続けることは困難になります。昨年は高齢者を含む大人の遊び場を整備しましたが、今年は子どもの遊び場を整備し、さまざまな世代が楽しめるまちづくりを進めて参ります。
結びに、町民の皆さまにとりまして、本年が良い年となりますようご祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。
更新日:2023年03月24日