年頭挨拶(令和4年)

更新日:2023年03月24日

(「広報つべつ」令和4年1月号掲載)

生きる基本を大切に 津別町長 佐藤多一
 町民の皆さま、新年あけましておめでとうございます。新型コロナウイルス感染症は収束の方向に向かっていると考えていましたが、また新たな変異株が発生し、不安を払拭できない令和4年の年明けになりました。
 昨年実施しました津別町のワクチン2回接種者数は、90・1%(12月6日現在)でしたが、免疫細胞の減少に対応するため、国の方針により3回目の接種を行うことになりました。この様な状態がいつまで続くのかと不安を感じますが、今できることは確実に実施したいと考えています。
 さて、昨年は平成30年7月に策定しました「津別町複合庁舎建設等まちなか再生基本計画」により、役場複合庁舎と消防庁舎が完成し、それぞれ職員は快適な執務環境の中で町民の皆さまのために仕事を進めています。平成27年度から始まった地方創生事業の一環として、ラグビー合宿でなじみの深い筑波大学の協力を得、地元高校生も参加してまちなかを再生する取り組みを行い、石破地方創生担当大臣からこの年の最優秀賞をいただきました。
 あれから幾度もの懇談会、発表会、委員会、協議会などを経て、今日に至っています。複合庁舎の建設を終え、現在、第2段階である商業施設、図書館、交通拠点の整備に取りかかっていますが、いずれも津別町のために必要な施設であり、分散ではなくコンパクトに集約して賑わいを取り戻していく取り組みを進めています。
 いま世の中は、2年に及ぶコロナ禍を通して、テレワークが広がりを見せています。首都圏の大きな会社では、自宅でのリモート勤務が推奨され、出勤者は2割程度で通勤手当もなくなったと聞きます。仕事は必ずしも会社でするものではなく、会社は東京にあるが暮らしは田舎という形態に少しずつ変化してきているようです。
 国が推し進める地方創生も、リモートワークによる人口移動とデジタル化を重視しています。では、彼らが移住先を選択するにあたって、一体何を基準にするのでしょうか。自然環境や人の温かみなども勿論あると思いますが、住宅、医療、子育て、教育、交通、買い物環境など必要なインフラが存在しているかどうかは、大きなポイントになるのではないでしょうか。大方のものが揃う中都市のようなところを望むのか、自然環境に重きを置くのか、人によってさまざまだと思います。
 人口を増やすためには2つの方法があります。一つは出生数を増やすこと、もう一つは転入者を増やすことです。これまでも頼りになる方たちが移住し、起業していますが、依然転出者が多いため悩みは続いています。結局できることを精いっぱいするしか道はなく、立ち止まらずに動き続けることが大切だと考えています。
結びに、健康についてですが、市町村の職員で組織する北海道市町村職員共済組合の取り組みで、津別町役場は、令和2年度の総合健診受診率100%を達成し、166か所の市町村中1位に輝きました。令和3年度は今年3月までですので、首位の座を明け渡さないよう努力を続けます。一方、町民の皆さまの受診率は必ずしも高いとは言えませんが、引き続き対策を講じて参りますので、どうか積極的に受診され、生きる基本となる体力と健康を保持し、充実した日々を送られますことを願い、年頭のごあいさつといたします。

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